この地より、故 岡本夫妻を偲ぶ

明石海峡を一望できる風光明媚なこの土地は、 かつて画期的な新薬、トラネキサム酸やアルガトロバンを開発した、岡本彰祐 (1917-2004)・歌子(1918-2016)夫妻が居を構えた土地である。 庭先の灯篭や庭石は当時のそのものである。

トラネキサム酸は 50 年以上経った今もなお注目されている。近年実施された Ian Roberts らの大規模研究により、早期投与で外傷、分娩時の大量出血による死亡率を減らすことが確認され、世界中の多くの人々の命を救い続けている。

彰祐氏死後も歌子氏は、98 歳で亡くなるまで現役研究者としての道を歩み続けた。

奇しくも百合枝、歌子氏の死後、 生涯走り続けた女性たちがこの地で巡り会うことができた。

岡本夫妻の偉業に敬服すると共に、このご縁に心から感謝する。

【外部リンク:Drs.Okamoto's Room (http://okamoto.th-project.org)】

自邸の庭に佇む岡本夫妻